国語の成績が上がるタイミングは2つ

1 「解き方」だけが分かっていなかった場合

「基本」が分かっていて、本当に「解き方」だけが分からない場合
1回の授業でぽーんと成績が上がることがある。
3か月ほどでイイ位置で安定するケースも多い。

2 本気で勉強して「基本」を身に着けた場合

本人や親は「解き方」が分からないだけって思っている場合でも
実は「基本」がわかっていないことが多い。

意識と実力のギャップが大きい場面。

この差をうめようと思うか、否か。

「基本」が分かっていないことを認められるかどうかが、運命の分かれ道。

「やればいい」とわかっていることを、やるかやらないかで合否は変わる。
(親も子も)

中学受験国語の「基本」とは

何をやれば合格に近づくか、というと

1 語彙

2 テーマ理解

3 設問読解

1 語彙

論説文の本文の言葉がチンプンカンプンだよね。

選択肢で登場した言葉の意味がわからないでしょ。

「も」とか「こそ」とかってことば、どういうときに使うかわかる?

分からなかったら辞書で調べるか、大人に聞くんだよ。

大人も教えてあげるんだよ。

家事や仕事で忙しいの分かるけど、ほっといたらそのまま変わらないよ。

大手塾の国語の授業で「言葉の意味の確認」をやってくれる時間は、ほぼないのだから。

教え続けることの大切さ

2歳くらいのときは「これは車だよー」「あれは噴水だねー」って、話しかけていたでしょ。

ものの名前を教えていたでしょ。それを続けるの。

書き言葉と話し言葉は別物だから、説明してあげるの。

選択肢で出てくる言葉は要注意

選択肢問題が解けない場合は、

  • 本文が読み取れていないケース
  • 選択肢が読み取れていないケース
  • の2パターンがあるけど、

    選択肢が読み取れず、意味不明の子が多いよ。

    本文の内容は分かっていても、それと同じ意味の選択肢が選べない。

    選択肢に書いてある言葉の意味が分からないケースも、かなりある。

    2 テーマ理解

    たとえば「生物多様性」とか「共存」とか「里山」とか
    よく出るテーマってあるじゃない。

    はじめて読んだときに、意味が分からないのは仕方がないよ。

    「なるほど」って理解して、覚えていけばいいだけ。

    単に1回1回読み流すんじゃなくて、よく出てくる話は理解して覚えるの。

    国語は暗記科目だよ。

    「本文に答えが書いてあるから、よく読めば解けるよ」なんて言う先生もいるけど

    大前提として「答えを読み取る技術」は覚えるんだよ。

    言葉の意味や、よく出るテーマの背景はわかった状態で試験を受けて、合格するの。

    3 設問読解

    「設問の意味が分からない」から解けないって話も多いよね。

    設問で答えてほしいことは、論説文だと、

  • 言いかえ
  • 理由説明
  • 主張のまとめ
  • なんかが多いんじゃないかな。

    記述答案を読んでいると、

  • 理由を答えなきゃいけないのに、具体例を書いていたり
  • 主張をまとめて、って要求されているのに、具体例をダラダラ書いたり
  • 言いかえじゃなくて、具体例を書いたり
  • 自分にとってわかりやすい部分を、とりあえず写してるんだろうなぁー、って感じることがある。

    本文の読み方を変えてみよう

    「問いになってる」から考えるんじゃなくて

    「本文を読んでいるとき」から

  • 「主張」
  • 「具体例」
  • 「前に書いてあったことの言いかえ」
  • などを意識するといいよ。

    問いに答えることだけを考えないで、

    本文を理解すること・分析することを心掛ける。

    なんとなく読みはやめてみよう。

    すぐに100%できるようにはならなくっても、大丈夫。

    意識してやっていると、入試本番までに変わってくるし、

    大人になったときには理解力が格段に変わるから。

    国語の成績はトレーニングのやり方次第

    国語の勉強は変なやり方をやっていると、
    変な癖がついたり、長時間やってるだけの自己満足になりがち。

    運動でもトレーニングは必要だけど、
    まずいやり方だと必要な筋肉がつかなかったり、かえってケガの原因になるのと同じ。

    どういう力を身に着けたいか、

    そのために何をするか、

    意識してみると成績が上がりやすいよ!!

    素直に、誠実に取り組んでる君に、結果がついてきますように(^_-)-☆