「読める」ためには「読み言葉・書き言葉」の語彙力が必要

語彙は日ごろからコツコツ積み重ねていくもの。

中学受験国語で出題される論説文の大半は
大人向けに書かれた新書や
中学生対象のジュニア新書などから
出題されています。

だから、「読み言葉・書き言葉」として大人が使うような
言葉の意味がわかっている必要があるのです。

小学生が日常会話で
「共生」とか「厳か」とか「主観的」とかって言葉を
普通に使うことってないでしょう?
(あったらむしろ?????でしょう)

こういった類の言葉がボコボコ登場する訳なので、
辞書引きやってね!という話はこちら↓
「解きなおし」をやっても国語の成績が上がらない理由と、カンタンな解決策
本気で辞書引き

これが、とりあえず論説文が「読める」という状態。

そうやって、基本的な語彙力を身につけている
(つける努力をしている)という前提で、
その先の話を書きます。

「得点力をつける」ためには

問題文をダラダラ読んでいるだけでは、正解を「ぱちっ」と切り取ることは難しい。

中学受験国語で「受験生に答えてほしいこと」とは
いったい何でしょうか?

入試問題を作っている中学校の先生や、塾の教材作成者は
「どのようなことですか」「なぜですか」とざっくりした言葉をなげかけてきますが
答えてほしいのは基本的に下記のようなこと。

1 —–線の言いかえ(具体例を答える)
2 —–線の言いかえ(まとめを答える)
3 —–線の言いかえ(同じ意味の言葉を答える)
4 —–線の言いかえ(たとえで表現している部分を答える)
5 —–線の原因
6 —–線の結果
7 —–線の因果関係(A→B→C)
8 —–線の対比(A⇔B)

こういった「文章の分析」できる?わかる?

ってことを試したいのです。

文章のレベルが基本的なものであれ、受験本番に近いものであれ

問題の形式が選択肢であれ、抜き出しであれ、記述であれ

文章の構造がわかっているか、
分析できるか、
確認したいのです。

言いかえ、因果関係、対比の重要性について↓
論説文を読むときに使いたい「3つのしるし」

構造がわかっていなくても、たまたま答えられて成績がいい場合もあります。

でもそれは、たまたまです。

自分が知らないテーマについて出題されたらイチコロです。

でも、
文章の読み方がわかっていれば、
未知のテーマにも立ち向かっていけます。

対比を見つけながら「何を筆者は伝えたいのだろう?」
と読み進めていく持久力がついていくのです。

文章の難しさに「基本」・「応用」という差はあるかもしれませんが、

文章の読み方には「基本」・「応用」といった区別はありません。

国語が苦手だと悩む前に、
やみくもに難しい文章を読んで問題を解く前に

実力に見合ったレベルの文章を
言いかえ、因果関係、対比を意識しながら本文を読んでみましょう。

形を覚えながら、読む文章を難しくしていくのが
成績アップのコツです(*´▽`*)

「語彙力」と「分析力」の両方を高めよう

論説文を「読める」ようにするための「語彙力」。

論説文の問題で「得点できる」ようにするための「文章の分析」。

両方バランスよく学習することが
大事だからね。
どっちもやるんだよ!!!!!!!