知識問題ばかりやっていて、読解力がつくわけがない


できたら親子一緒に読んでね☆ 試験を受けて進学するのは子ども自身だから。

大手塾に通っていると、どさっと大量の宿題が出るよね。

国語の勉強まで、手が回っているかな?

成績が伸び悩んでいる子に
「国語の勉強の時間に何をやっているの?」
って質問してみると、

  • 漢字や知識問題
  • サピックスのA教材
  • だけ。。。って解答が多いんだ。

    そうか。。。

    そうなのか。。。

    確かに4科目あって、忙しいのぅ。

    ただ、それで成績が上がるかな?

    国語の読解授業って、基本的に「読みっぱなし」だから
    自分で「自分の勉強計画」を立てないと
    いまの伸び悩みは解決しないと思う。残念だけど。

    いまアルファベットクラスにいるとしたら、クラスアップして、

    より教え方の上手な先生に教わりたいよね?
    やる気のあるクラスメイトがいたほうが楽しいじゃん?
    どうせなら、アルファクラスで授業受けたいよね?

    そのためには、どういう風に国語を勉強すればいいのか。

    中学受験の国語勉強法・基本は3つのことをやるだけ

    1 語彙(ごい・コトバの意味)を身に着ける&プラスα
    2 テーマを理解する
    3 問題に答えられるようにする

    この3つを継続する、ということがクラスアップの鍵、志望校合格の鍵。

    1 語彙を身に着ける

    「語彙」は2種類あるので、要注意

    サピックスの教材で「語彙」っていうと「コトノハ」を連想する人もいるかな。

    でも、あれは知識問題用の語彙。

    ここで身に着けてほしいのは

  • 「本文に書いてある言葉の意味」がわかる能力
  • 「選択肢に書いてある言葉の意味」がわかる能力
  • のこと。

    読解問題用の語彙、ね。

    今回のテーマになっているのは、もちろん「読解問題用の語彙」。

    「読解問題用の語彙」を身に着けるには

  • 物語文の気持ちコトバ
  • 論説文の本文(「つなぎことば」など細かいコトバも)
  • 選択肢のコトバ
  • 上記3種類のコトバで、意味があやふやなものがあったら辞書引き。

    やっぱり辞書引きは大切。

    辞書引きの大切さについては、こっちの記事を読んで。
    (読んだら戻ってきてね)

    本気で辞書引き

    普通に意味がわからない言葉について辞書を引く、でも実力がつくんだけど、
    ちょっとやり方を工夫すると倍速で実力がアップする

    これから書くから、

    読んだ人は、やるんだよーーー。
    そんなに大変なことではないから、やってーーー。

    その方法とは。。。。。

    。。。。

    。。。。

    。。。

    。。。

    。。

    。。

    辞書を引く前に、

    「この言葉はどんな意味なんだろう?」

    「この言葉はどういう場面でよく出てくるんだろう?」
    って

    ちょーーーっとでもいいから考えてみること。

    それから、辞書を引いてみる。

    実際の手順はこうなる

    辞書引きマスターへの道

    意味がわからないコトバがある(ゲッ!!(-_-メ)

    どんな意味か考えてみる(・・?
    どんな場面で使われるか想像してみる(・・?


    辞書で確認(*‘∀‘)納得

    ノートに書きためる( ..)φメモメモ

    具体的にやってみると

    意味がわからないコトバがある(ゲッ!!(-_-メ)

    「『あどけない』少女の笑顔に、お父さんは胸が熱くなった。」

    「あどけない」???
    あ ど け な い ? ? ?
    はぁ? あどけない?ってどんな意味だ?
    はじめてみる言葉なんですけど。意味不明っっ。


    どんな意味か考えてみる(・・?

    少女の笑顔ってどんなんだ? かわいいの? うーんと、うーんと。。。

    どんな場面で使われるか想像してみる(・・?

    おじさんの胸が熱くなっているってことは、感動しているってこと?
    プラスの意味?


    辞書で確認(*‘∀‘)納得

    「あどけない」って、無邪気でかわいいなのか。
    素直でピュアな感じがして、お父さんは感動しちゃったってわけねー。

    ノートに書きためる( ..)φメモメモ

    「あどけない」
    ……無邪気でかわいいこと
    ……子どもとか幼いもの、ピュアなものに使う

    ここまでできたら、グッジョブ!!

    この方法を身に着けると、今までと段違いにコトバの意味がわかってくるよ。
    1年前の自分ってなんだったんだ???
    こんなコトバの意味がわからなかったなんて、信じられない!!!

    って思う時がくる。

    憧れのあの学校に受かってから、「語彙ノート」を見直したら
    「当時はこんなのもわかっていなかったのかー!」って驚愕間違いない。

    身につくのは「語彙力」だけじゃない

    これ、何をやっているのかというと、

    辞書引きをしながら、類推能力を高めている。

    要するに、
    この言葉ってこういう意味なんじゃない?
    こういうニュアンスなんじゃない?

    ってことを想像して、自分で補うことができるようになってくる。

    自分で考えてみること・想像してみることはとても大事。

    とくに御三家に行きたいんだったら必須。

    自分で意味を類推できれば、辞書引きの必要も減ってくるし、
    見たことがない文章や言葉が出てきても安心ってわけだ。

    読書好きの子は無意識に「類推能力」を使っている

    読書好きの子って国語の偏差値が高いですよね!
    っていうとき、
    読書好きの子は

  • もともと本を読んで知識が豊富な上、
  • 類推能力が高い!
  • んだな。

    まずは1日20分!

    本を読んでいなくても、
    国語が苦手でも

    辞書引き遊びで
    類推能力を高めれば、
    国語の偏差値は上がるよ。

    間違いないから。

    成績を上げたいなら、1日に辞書引き20分~30分。
    偏差値45以下なら問題を解く時間を減らしてでも、時間を作ってね。
    語彙力UPのほうが優先順位が高い状態だから。

    「そんなに長い時間どーしてもできないですっ」っていうなら
    「1日1語」でもいいから、はじめてみるといいよ。
    最初はめんどくさいけど習慣だから。

    人生の時間の使い方、優先順位を考えてほしい。

    まずははじめよう。

    はじめの1歩が大事。

    「語彙問題集」との付き合い方

    「辞書引きをやる時間がないです」って理由で
    語彙問題集(「難語2000」とか「ちょっと難しい1000のことば」)を
    やりたい人(やらせたい人)もいると思う。

    でも、一気にやろうとすると消化不良になりやすいし、
    類推能力は伸びないよ。

    類推能力を磨くことは
    雪だるまを坂道で転がして
    どんどん大きくなっていくみたいなもの。

    語彙問題集は
    小さな雪球を1つ1つ手で作っていく具合。

    どちらのほうが多く雪を集めることができるかな?

    「語彙問題集」はあくまでもサブ的役割で使ってね(‘ω’)
    サプとして1日にやる分量を決めて上手に使えば有効です!

    2 テーマを理解する

    本文や選択肢で使われているコトバの意味がわかっているのに
    問題が解けないのは「テーマがわかっていない」から。

  • なんでお母さんが死んだのに、子どもが泣かないの?
  • 〔人間は大きな悲しみを受け入れるのに時間がかかることがあるからですよ(T_T)〕

  • なんで筆者はコンビニとかスマホのことを悪く思っているの?
  • 〔便利すぎると人間ダメになるかもしれないよね。それに、20年前はコンビニもインターネットも大して発達していなかったんですよ。ビックリでしょΣ(゚Д゚)〕

  • 科学っていいものじゃないの? 何でもできるんじゃないの?
  • 〔科学にもできないことはありますよ。人間の「おごり」が何をもたらしたか知ってますか? 311原発事故のことは知っているでしょう〕

    〔カッコ〕の中で書いてある内容が「テーマ」。

    〔カッコ〕の中に書いてある内容は、簡単な問題だと本文に書いてあるケースもある。
    しかし、学年があがり、難易度がアップするにつれ、本文ではっきりと書いていない文章が出題される!

    あら困った!!

    物語文では「人間」についての理解。

    論説文では広く「世の中」についての理解。

    つまり、「社会の常識」についての理解が不可欠。

    本文を読んでも、「社会の常識」「テーマ」をわかっていないと
    なにが大切か、どの情報を選び取るかわかんないんだな。

    ちなみに受験校の先生たち(もちろん塾の先生も)は「社会の常識」を知っているよねー、って前提で問題を作っているからね。

    「テーマ読解」「社会の常識を知ること」は小学校でもやっている

    たとえば、教科書で採用されている『ちいちゃんのかげおくり』。
    戦争の悲惨さ・命のはかなさを優しい筆致で描ききった名作だ。

    本気で読むと泣ける、胸が詰まる思いにかられる。

    そんな深い重いテーマを扱ったこの作品は
    小学3年生で読むことになっている。

    「戦争は悲惨なこと」というのは
    社会全体で共有されている「常識」といって差し支えないだろう。

    こういうふうに、受験勉強を始める前から
    「社会の常識をわかってね」
    「人間についての理解を深めてね」ってことを
    子どもは求められているんだ。

    国語の勉強って、文字を通じて「世の中を知っていく」ことなの。

    (ちなみに中学受験レベルだと「戦争の悲惨さ」のほかに
    「現状を変えられない無力感」
    「権力を振りかざす軍隊への反発」
    「貧困のつらさ」といったテーマもあり)

    「テーマ理解」を深め、成績を伸ばすための家庭学習法は?

    国語は暗記科目なので、覚えればいいだけ。

    テーマをひとつひとつ理解して覚えていこう。

    「何がテーマなの?」って思う人は、サピックスの教材の解説を見てごらん。
    書いてあることが多いよ。

    たとえば、
    「このお話は『劣等感』をテーマにしたお話です」みたいなの。
     ↓
    それを公式化する。
    「人間は仲間や兄弟姉妹と自分を比較して「できない!」って感じると、
    劣等感を感じるものなのだなぁ」という風に。

    どういうシチュエーションで、
    どういうリアクションをするか。

    定番パターンがあるから。

    サピックスの学年ごとの大きなテーマは

    小4「愛情」

    小5「罪悪感」「劣等感」「無力感」

    小6 これらの復習とコンビネーション
    「また○○ネタが出た!」

    だよ。

    見抜き(*‘∀‘)、まとめて、書いて( ..)φメモメモ、覚えよう。

    問題をたくさん解いて、時間をかけているのに
    成績が良くならない原因のひとつは
    軸となる「テーマ」「社会の常識」を押さえていないから。

    知識をまとめて、集約して、得点力もアップしよう。

    教材が多すぎて全部読めないなら、
    A教材だけ、B教材だけ、物語文・論説文で苦手なほうだけ
    でも大丈夫だよー。

    問題をときまくって全部忘却するより、記憶に残る勉強をしよう。
    不安にかられて全問消化(でも忘れる)はやめよう、本気で。

    3 記述のお約束・選択肢のお約束・抜き出しのお約束を知る

    中学入試の国語は「受験作法」とでもいうべき
    「解き方のルール」があるんだよ。

    記述のお約束

    記述だったら、たとえばこんな具合。

    【物語文】
    出来事 (ので)→ 気持ち → 文末。(まる)

    【論説文】
    原因 (ので)→ 結果 → 文末。(まる)
    具体例1 → 具体例2 → 文末。(まる)

    相手にとっての読みやすさが大事。
    型にのっとって書けているか、確認してね。

    型にのっとって書くと、いいことがある。

    試験で合格する上で非常に大事なことなのだが、何だと思う?

    。。。。。。

    理由を納得していないと、実行する気が起きないでしょ。

    だから。。。。。。

    ちょっと考えて。。。。

    。。。。。

    。。。。

    。。。

    。。。

    。。

    。。

    型にのっとって書いたほうがいいのは、
    部分点が入りやすくなるから。

    正直言って、問題を出すほうも
    満点を取れると思って出題していないよ、きっと。
    (桜蔭とか開成で満点取れる人いるの?)

    となると、
    「いかに部分点を積み重ねられるか」の勝負になる。

    部分点は「この内容に4点あげよう」「あの内容に3点あげよう」という風に割り振られる。

    型にのっとって書いてあると、「この内容はOK」「この内容はNG」ってはっきり区別できる。

    採点する人は安心して部分点をあげられる。
    めでたい。

    逆に
    「いかに部分点を積み重ねられるか」の勝負になる。

    部分点は「この部分に4点あげよう」「あの部分に3点あげよう」という風に割り振られる。

    型にのっとって書いていないと、「この部分はOK」「この部分はNG」ってはっきり区別できない

    部分点をあげてもいいかもしれないような内容でも、バツになりやすい
    何を伝えたいかわかりにくいので、「とりあえず写しただけ?」と疑われやすい。
    論理関係が変なことも多いし。
    悲惨や。。。

    サピックス生のマンスリーテストの記述答案を
    いままでたくさん見てきたけど、国語ができない子って
    100%本文ベタベタに写しただけ
    って答案を書いているよ。

    内容が全部理解できないのは、仕方ない。。。
    だからこそ、部分点を取ろう。
    部分点こそカッコいい。

    選択肢のお約束

    実はね、

    サピックスのマンスリーテストの問題の作り方が
    小4から小5にかけて変わる。

    「本文に書いてある言葉をよく読んで」
    「本文に書いてある言葉を捜して」
    って思って読んでいても、
    このルールを知らないと、問題作成者の思うがままにひっかかって
    バツになるよ。

    選択肢のルール
    「本文に書いてある『内容』と同じものを選ぶ。」
    「本文に書いてある『単語』と同じ『単語』が書いてあっても、内容が違ったらバツだよ。」

    たとえばこんなの。

    本文 アンパンマンはバタ子さんを救出しました。

    選択肢 バタ子さんはアンパンマンに助けられました。

    → 言葉は違うけど、同じやろ!

    本文 アンパンマンはバタ子さんを救出しました。

    選択肢 バタ子さんがアンパンマンを救出しました。

    → 「救出」したって「単語」は一緒だけど、内容が全然ちがうじゃん!!!!!(逆でしょ)
      バタ子さんどれだけ強いんじゃ。

    これと似たようなことがマンスリーテスト・組分けテストで
    毎回のように繰り返されている。

    苦手意識がある子って
    「あ、同じ言葉書いてあった! 答えはエだ!」
    って反射的に選んでいるんだ。

    もし思い当たることがあったら、
    それに気づくこと。
    それから「これはもうやめよう」と決めて。

    自分に「同じ内容はどれ?」って問いかけよう。

    内容にフォーカスしよう。

    抜き出しのお約束

    サピックスでよく出題される「抜き出し」問題は

  • まとめ
  • たとえ
  • をぬきだして! というものが多い。

    「まとめ」タイプの抜き出し問題攻略法

    まずは「具体例」の前後を読もう
    あとは「つまり」「要するに」「このように」に注目。

    「たとえ」タイプの抜き出し問際攻略法

    まずは「ような」「みたいな」に注目(一目でわかるたとえ)
    あとは、本題に関係なく出てきた物に注目(暗喩だな)

    抜き出し問題を深追いすると時間がなくなる上に、正解じゃないとショックが大きいので要注意!

    1分くらい解いてみて、ぴんとこなかったら後回しが上策。

    中学受験・サピックスでの国語の勉強法のまとめ

    1 語彙(ごい・コトバの意味)を身に着ける&類推能力を高める
    2 テーマを理解する
    3 問題に答えられるようにする

    このことに気をつけて勉強してごらん。

    このやり方で「国語大嫌い」って言ってた子がたくさん「国語大好き」に変わっていったよ。

    私が勝手に考えた方法論じゃなくて
    ハートフル国語塾に来てくれた子たちと一緒に作り上げた方法だから、
    10年以上かけて編み出された「ハートフル読解メソッド」だから、
    自信を持ってオススメできる。
    みんなに使ってほしい。

    あとは、やるかやらないか(^_-)-☆

    ハートフル国語塾さかたくにこ

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