中学受験では「過去問を制する者が受験を制する」

いまの自分と志望校の距離を縮めて、見事合格するには「過去問の進め方」が大事!

効果的な「過去問の進め方」を実践して、憧れのあの中学校に合格してね。

1 過去問を手に入れる

声の教育社から出版されているのが多いので、早めに買おう。

本命校の過去問は古くからあるに越したことはないので、小3、小4段階で買って家に飾っておいてね。

中学校の説明会や文化祭で本番と同じ様式のものをゲットできると、さらにいい。

昨日行った私の母校・桜蔭の文化祭でも募集要項の販売コーナーで、小6限定で昨年度の入試問題を配布していたよ(模範解答はなし)。

実際の試験と同じような文字の大きさ、レイアウトがわかると安心できると思うんだ。

2 何回過去問演習ができるか、カレンダーに書き込む

10月以降は予想以上に忙しくなってくるよー。

  • 塾のテストや復習
  • 学校行事(移動教室や学芸会・音楽会など)
  • 志望校の文化祭・説明会
  • あらかじめ予想されるイベントを除いて、土日にどれくらい過去問演習ができそう?
    平日に1科目ずつバラしてやってみる?

    「どこの時間にどの中学の問題をやるか」まで決めなくていいので、だいたいの回数をカウントしてみて。

    解きなおしをすぐにやったほうがいいので、その時間も見越してね。

    あ、冬期講習期間に過去問をやるのは(特に早稲アカと四谷大塚)時間的にきつい可能性が高いよ。

    塾が休みの日に1年分(4科目)やるくらいかな。

    予定を立てる期間の目安は10月~1月冬期講習終了まで。

    1月は入試が始まってくるし、インフルエンザや何かで予定が読みにくくなってくるから。暗記ものをやりたい時間も増えるしね。

    この作業は、できるだけ紙に書いてやってみてほしい。手帳とか。

    あ、これくらい過去問演習&解きなおしに時間をとれるんだ(あるいは、これしか時間がないんだ)って発見することが重要だ。

    3 取り組む学校の順序と年度を決める

    「ハートフルメソッド」推奨の過去問を解く順序

    取り組む学校の順番については毎年親御さんからたくさん相談を受ける。

    ここでは、オーソドックスなやり方を書くね。
    (うちの子は何がいいの? 自分はどうすればいいの? ってまよっちゃったら学習相談に来てね

    具体的にいうと

    第3志望の中学(3年前) 
    → 第2志望の中学(3年前)
    → 第1志望の中学(5年前)
    → 第3志望の中学(2年前)
    → 第2志望の中学(2年前)
    → 第1志望の中学(4年前)
    → ・・・・・

    という風に、

  • 志望順位の低い学校から高い学校へ
  • 同じ学校が続かないようにローテーションで回るように
  • するのがいいと思う。

    どういう順番で過去問を回していくかについては、塾の先生でも意見が分かれやすい。

    「サピックスの先生にはこういわれたんだけど、親としてはそれでいいのかイマイチ納得できない」っていう話もよく聞くんだ。

    「なぜ過去問を解くのか」「過去問演習をするとどんないいことがあるのか」

    そもそも、過去問を解くメリットは何だったか???というと

  • 現在の実力と合格点の差がわかる
  • 志望校の出題傾向がわかる
  • やる気がアップする
  • という点だろう。

    仮に第1志望ばかり先にやっちゃうとしよう。

    10月にたくさん解いたら、冬に新しく解く過去問不足になって
    10月、11月、12月、1月・・・と実力がついていく様子がわからない。

    10月は「合格者平均点マイナス40点」(やばすぎる)、
    11月は「合格者平均点マイナス30点」(ありえない)、
    12月は「合格者平均点マイナス8点」(お! 実力ついてきたかも)、
    1月は「合格者平均点プラス5点」(もしかしたらいけるんじゃない!)
    っていう成長の変化が過去問演習の醍醐味なのだ。

    出題傾向の分析も自分で考えられない。
    むしろ「第2希望」「第3希望」の学校との違いを感じていきながら、
    本命の学校の出題傾向がわかっていくものなのに。

    結局、得点がそんなに伸びないから、やる気もイマイチ。

    という結果になってしまう。

    それよりは、第3志望あたりから、じっくり固めていくと
    合格者平均点をとるのも楽。安心しながら、ラストスパートかけていけばいいじゃん。

    うちの塾では「もう第2、第3志望は大丈夫だな」と感じたら
    ばんばん過去問のバックナンバーを駆使して「第1志望」対策していく。

    必ず次善校を固める。それが先。

    4 過去問はコピーして解く。時間は必ず測る。すぐ丸付けして解きなおし。

    1 コピー

    過去問は解く年度のものだけコピーをして取り組むのがおすすめ。解答用紙は規定の大きさになるように必ず拡大コピー。

    手間だから家のスキャナプリンターでラクしたくなるけど、2枚になってもいいから本番と同じサイズの解答欄にしてね。

    国語は「マス目がない解答欄」がけっこうあるので、「原寸大」にすることで「書くべき文章の量」がはじめてわかる。

    2 時間を測る

    できれば家のひとがいるときに、時間を測ってもらって解いたほうがいいと思う。

    1人で解くと、

  • もうちょっとで解けそう・・・あと3分だけ時間を伸ばして・・・
  • 解答あったよな・・・見ちゃおうか・・・
  • とか魔が差しちゃうことってあるから。

    (思っているより多くの受験生が似たようなことを感じて、やったりしているからね。実際)

    3 すぐ丸付けして解きなおし

    過去問演習って「寿司」みたいなもので「鮮度」が命!

    1日前の手巻き寿司って、イマイチ食べる気分にならないよねー。

    1日経ってから答え合わせをしても、解き方なんか忘れちゃうし、間違ってるよ!って言われても「??」になっちゃいがち。

    だから、「解き終わる→丸つけ→解きなおし」をその日のうちに済ませる。

    解きなおしは「合格者平均点」に達するまで。時間は長くても1科目1時間以内。

    まとめ

    1 過去問を手に入れる

    2 何回過去問演習ができるか、カレンダーに書き込む

    3 取り組む学校の順序と年度を決める

    4 過去問はコピーして解く。時間は必ず測る。すぐ丸付けして解きなおし。

    5 合格者平均点に達しても油断しない。達してなくても落ち込みすぎない。

    私が算数を教えてもらっていた先生の座右の銘で
    いまでも印象に残っているのが
    「人事を尽くして天命を待つ」。
    ほんと中学入試ってこれだけだよ。

    あとはやるか、やらないか(*^∀゚)ъ

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    ID:@701izxix
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