頌栄女子学院の国語過去問傾向~出題形式など~
- 出題形式は論説文1題、物語文1題。
- 試験時間は40分。
- 出題形式はバランスの良いスタイル
- 読解(選択肢問題・記述問題・抜き出し問題)
- 知識(漢字・言葉の意味を選ぶ、慣用句の穴うめなど語彙力の確認)
-
いわゆる「自由記述」が出題されるのがポイント
- 学校による模範解答の発表……あり
- 合格者平均点など得点状況についての発表……あり
国語過去問からわかる出題傾向の変化
1 「論説文1題・物語文1題」スタイルの確立
現在のような出題形式・レベルになったのは2010年度あたり。
論説文の出題レベル・形式が安定したのが特徴。
論説文の出題傾向
論説文はジュニア向けの新書から、よく出題される。
具体的にいうと
- 岩波ジュニア新書
- ちくまプリマー文庫
あたり。ページ数でいうと、7~8ページ程度のボリューム。
2016年度以前は「ほかの学校で出題されていないもの」を選んでいる傾向があった。
(たとえば、2015年度第1回・眞淳平著『人類の歴史を変えた8つのできごとⅠ-言語・宗教・農耕・お金編』(岩波ジュニア新書)では「奴隷貿易」というなじみの薄いテーマを出題。)
しかし、2017年度・2018年度は他の学校の入試問題やサピックスなど大手塾で出題されるような筆者の文章が出題されている。
(2017年度第1回・今北純一著『自分力を高める』(岩波ジュニア新書)は東京女学館で既出。また、2018年度第1回・稲垣栄洋著『植物はなぜ動かないのか 弱くて強い植物のはなし』(ちくまプリマー新書)からの出題。別の本だが同じテーマ・同一著書の本が白百合でも出題されている。)
むしろ、第1回入試に限って言えば、以前よりも問題が解きやすくなっている傾向がある。
物語文の出題傾向
サピックスや四谷大塚の教材で出てきそうな文章で、特段むずかしいことはない。
テーマとして
- 同級生
- 母と子
の人間関係の葛藤と和解が、よく取り上げられている。
2 「自由記述」問題の登場
2014年度以降、「自由記述」問題が毎年出題されるようになった。
「自由記述」問題は国語が苦手な子には敬遠されがちだが、実はきちんと「対策」すれば合格しやすくなる「得点源」である。
(実際教え子が「ほかの記述は書けなかったけど、自由記述はマニュアル通り書いて」合格している)
「自由記述」問題の傾向
- 「本文の理解」が前提
- ある程度、解答欄が大きい
- 頌栄女子学院の生徒としての適性を問うている
それぞれ説明していこう。
1 「本文の理解」が前提
実際、試験時間の中で「自由記述」問題の答案にかけられる時間は3~4分程度。
「自由に」とはいっても、「入学試験」という枠の中で、なおかつ「本文をふまえて」という制限が入る。
まずは「本文の内容が読み取れていますよ」ということをアピールしたい。
2 ある程度、解答欄が大きい
解答欄が大きいので、3文以上は書かないと、採点なさる頌栄女子学院の先生が納得するレベルに達しないだろう。
「だれが・だれに・なにを・どうした」といったきれいな日本語が基本。
時間がない状態で文章を書こうとすると「てにをは」が乱れることがよくあるので、練習が必要になる。
頌栄女子学院の在校生の文章ライティングレベルはそれなりに高いので、あなどらないこと。
3 頌栄女子学院の生徒としての適性を問うている
頌栄女子学院という「キリスト教」ベースの学校で「1人の女性として」どう生きるべきか?と
学校の先生が問いかけているように思えてならない出題テーマが多い。
プレ面接の心構えで。誠実で善良な一個人としてのふるまい(記述内容)が求められる。
3 第2回入試の出題傾向が大きく変化
2017年度入試から第2回入試で物語文1題という出題スタイルになった。
問題の難易度は全体的にアップ。
出題形式はバランスの良いスタイル
ではあるものの、第1回入試よりも
主人公の心情に踏み込んだ記述問題
があり、一筋縄ではいかない。
まだ「物語文1題」スタイルになってから2年しか経過していないので、出題側としても「手探り」状態なのではないかと予想される。
具体的には
といった変更もありえる。先入観を持ちすぎないことが大切だろう。
頌栄女子学院の国語過去問傾向分析で必要な視点
頌栄女子学院の学校説明会で印象に残った点が2つ。
- 1つめ。
「設問者の意図に沿った解答をしてほしい」とのこと。 - 2つめ。
記述問題で「設問者の意図に沿った」解答には「かなりの得点」が与えられる、というお話。
逆に言うと、出題意図に応えていない答案・白紙答案が多いのだろう。
なぜ、頌栄女子学院の過去問が解けないのか?
その原因は
・ 他の学校とは異なる問題傾向を踏まえた「合格戦略不足」
・ 記述答案に対する「フィードバック不足」
です。
大手塾では「解説を読んだだけ」「模範解答を写しただけ」で過去問の解きなおしが完了したことになりがち。
「大手塾の志望校別特訓は『御三家』が中心で、頌栄などの学校は『その他の難関校』としてまとめられ、十分対策をしてもらえない」という話も多いです。
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